おはなし

ともだちの木
     くるみリスの男の子は、いつも元気いっぱい。
 天気がいい日には、一日中、野原や森をかけまわっています。
 外でやることなら何でもとくいで、魚つりをすれば、たちまちバケツが魚でいっぱいになるし、どんぐり山で一番たくさんみをつける木がどこにあるか知っているのも、くるみリスくんでした。
 キツネの女の子がかぜで学校を休んだ時には、ひそひその森のおくにさいているめずらしい花をつんできて、そっとキツネちゃんの家のドアの前においておきました。
 そのくせ、元気になったキツネちゃんに、
「きれいなお花をどうもありがとう。うれしくてかぜがなおっちゃった。」
と、おれいを言われても、
「え?何のこと?ぼくは知らないなあ。」
 なんて、まっ赤になってとぼけている、てれやの男の子なのです。
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