「あっ……!」
バルコニーから望遠鏡をのぞいていたフクロウのお母さん、ダニカが小さくさけびました
「森のむこうに何か光る物が! 流れ星にちがいないわ。」
ダニカは森のお家で日々研究をしていて、今日も望遠鏡で流れ星を探していたのです。
「スージー、バーニー、森に流れ星を探しに行きましょう。」
1
「お庭の畑にいた赤ちゃんのスージーとバーニーを呼んで、みんなで森へと向かいました。
ダニカと流れ星の出会いは、まだ子どもだったダニカが森で迷子になったとき。
そのとき初めて流れ星のかけらを拾ったダニカは、その光が照らす方に歩いて無事にお家に帰ることができました。
それからダニカは流れ星には不思議な力があると信じていて、大人になってからもずっと研究を続けているのです。
スージーとバーニーも研究のお手伝いがしたくて、はりきって森にやってきたのですが……。
2
「流れ星の落ちた場所をちゃんとメモしてきたの。」
ダニカがポケットから紙を出すと、それは流れ星のメモではなく木の実パイのレシピでした。
実はダニカはかなりのうっかりやさん。
「しまった! まちがえて持ってきちゃった。」
でも、そのとき、
「あっ、あそこ!」
バーニーが指さした草むらの中で、みんなを呼ぶように流れ星のかけらが輝きだしたのです。
3
ダニカたちはそれを大切に持ってお家に帰りました。
そして、ダニカが作った機械に入れると、星のかけらは静かに輝きはじめました。
ダニカがそれをランタンに入れると、不思議な光がまわりを明るく照らします。
(でも、星の力を使うにはどうすればいいか、もっと研究が必要ね。)
4
ダニカはスージーとバーニーがベッドに入ったあと、本を開いて、明け方まで読みふけりました。
お家の中には、むずかしい本や機械などダニカの研究材料がいっぱいです。
つぎの朝、赤ちゃんたちと庭の野菜のお世話をしていたダニカが、なにげなくランタンをほうきにかけてみると……ほうきがふわっとうかびあがりました。
ダニカも赤ちゃんたちもびっくり。
「おかあさんのけんきゅう、すごい!」
「どうやったの?」
赤ちゃんたちは大はしゃぎでダニカに質問してきたのですが……。
「えーと……。」
ダニカはてれ笑い。
5
実は、夕べは本を読みながらぐっすりねむってしまい、気がつくと朝だったのです。
流れ星の研究の成功はまだまだ先のお話になりそうですが、みんなの笑顔は、今日も楽しそうに輝いています。
おわり
ダニカは、シルバニア村の深い森の中で、日々研究をしています。望遠鏡をのぞいて流れ星を探したり、ロッキングチェアで分厚い本を読みふけったり……ただし、かなりうっかりやさんなところもあって、バーニーとスージーに時々あきれられています。夢で思いついた大発明のアイデアを起きたら忘れてしまった…!とがっくりしたりも。
スージーはお家の横にある、小さな畑のお世話をするのが大好き。
風も吹いていないのに、ときどき、葉っぱが動いているような気がする不思議な畑です。
畑で収穫した野菜や薬草を、ダニカから教わったレシピでぐつぐつ煮ると、かぜや咳がすっきり治る自慢のスープが完成します。
バーニーは、ロッキングチェアに座ったり、天球儀を見たり、お母さんのまねっこをするのが好き。
ゆらゆらゆられているとついうたたねしてしまうところもそっくりです。
研究に夢中になっているダニカの姿にあこがれていて、よくダニカに研究のおはなしをしてほしいとねだるのですが、難しいおはなしについていけずに、やっぱり、うとうと寝てしまいます…
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