お空のプレゼント

(モモンガのきょうだい -お空のおさんぽセット-)

オーヴィルはとっても元気なモモンガの男の子。

木登りが大すきで、えだからえだへと、まるでとぶようにすいすい登っていきます。
高い木のてっぺんから、村やとおくの山を見わたすのは、まるで空をとんでいるような、さいこうの気分なのです。

そして、オーヴィルに負けないくらい高い所がすきなのは、赤ちゃんのセレスト。

そんなふたりのお気に入りは、お父さんが作ってくれたハンググライダー遊びです。

「さあ、おいで。」

オーヴィルの声にあわせて、とくせいのハンググライダーをつけたセレストが、ちょっと高い木のえだからジャンプ!

ふわりとおりてきたところをオーヴィルがだっこでキャッチすると、セレストは大よろこびです。

いっしょに遊びながら、じつは、オーヴィルがいつも考えていることがありました。

それは、オーヴィルが木の上でながめているようなすばらしいけしきを、セレストにも見せてあげたいということ。

でも、まだ赤ちゃんのセレストを高い木の上につれていくわけにはいきません。

そこで、オーヴィルはなかよしのショコラウサギの女の子フレアにそうだんしてみました。

「セレストに広いけしきを見せて、空をとぶような気もちにさせてあげたいんだ。」

すると、フレアはうれしそうに、

「それなら、こんなのはどう?」

フレアのアイデアに、オーヴィルも大さんせい。

お友だちみんなにもてつだってもらって、さっそくじゅんびにとりかかりました。

そして、つぎの日。

「ハンググライダーで遊ぼう。」

オーヴィルにさそわれて、いつものように木のえだにのせてもらったセレストは、下を見て

「わあ!」

と楽しそうな声をあげました。

木の下にしきつめてあったのは、みんなでかいた村のお家や森、とおくの山や空の大きな絵です。

「さあ、おいで。」

オーヴィルの合図で、セレストがジャンプすると、まるでふわふわと村の上をとんでいくみたい。

「つぎは、山の上におりてみよう。」

お家の屋根やお花畑、つぎつぎといろいろな所にまいおりて、セレストは楽しくてたまりません。

「ぼくもやってみよう!」

と、オーヴィルも風船を持って、木のえだからふわりとジャンプ。
おりたところは、大すきな木のてっぺんです。

「いつか、村で一番高い木のてっぺんにつれていってあげるね。」

オーヴィルはにっこりわらって、セレストにやくそくをしました。

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