おいしいジュースの作り方
シトラスバードのお父さんのエンリケはジュース屋さん。
お母さんのラウラが大切にそだてたフルーツで作るジュースはさいこうにおいしいと、村中で大人気です。
そんなある日、ラウラはいつものように、フルーツのうえきばちをジュース屋さんにとどけに行きました。
もちろん、赤ちゃんのリオ、ジョルディ、ミアもいっしょです。
4にんで歩いているとちゅう、
「ジュースがおいしくなるひみつは、なーんだ?」
とジョルディがみんなにたずねました。
ジョルディはなぞなぞが大すきで、いつもみんなになぞなぞを出しているのです。
「わかった!」
とさいしょに大きな声を出したのはリオ。
「うたをたくさんうたうこと! いっぱいうたったあとが、いちばんおいしいもん!」
と歌が大すきなリオは、空に向かって楽しそうに歌いだしました。
そして、「それはね、おどること!」
と答えたのは、ミアです。
ミアはダンスが大すき。
すぐにリオのうたにあわせて、とくいのタップダンスをはじめました。
歌ったり、おどったり、楽しそうな赤ちゃんたちに、
「ころばないようにね。」
とやさしく言いながらも、ラウラもうえきばちをおいて、歌いながら3にんのダンスになかまいり。
そこに通りがかった村のお友だちもつぎつぎと、
「おもしろそう! いれて!」
いつのまにか楽しいダンスパーティーがはじまりました。
しばらくしてそこにやってきたのは、お父さんのエンリケです。
「フルーツがなかなかとどかないから、むかえに来たんだ。」
というエンリケの言葉を聞いて、
「あ、ごめんね。わすれてた。」
ラウラはてれくさそうにあやまりました。
ラウラは赤ちゃんたちとあそんでいると、ついむちゅうになって、やりかけていたことをわすれてしまうことがあるのです。
でも、じつはエンリケもだれより歌や楽しいことが大すき。
「ジュースがおいしくなるひみつはなーんだ。」
とジョルディがエンリケにもなぞなぞをだすと、
「そ~れ~は~、み~んなのえがおだよ~。」
エンリケはジュースを作りながら、とくいの歌で答えてくれました。
エンリケの歌をききながら、みんなで、
「かんぱーい。」
今日もシトラスバードファミリーのジュースはさいこうのおいしさです。