みんなの村長さん

ビスケットクマのお母さんのエレナがシルバニア村の新しい村長さんに決まりました。
(みんなが幸せにくらせるように、村長としてなにか役にたちたいわ。)と、エレナが村の道を歩いていると……。

「こんにちは、エレナ。ちょうどお菓子ができあがったから、みなさんでどうぞ。」
「やあ、エレナ、めずらしい花の苗があるからガーデニングの仕事を手伝うよ。」
村のみんながつぎつぎとエレナのために声をかけてくれます。

(わたしのほうがみんなに助けられているわ。)
そう思ったエレナがまわりを見まわすと、いつのまにか村の仲間たちがエレナのまわりに集まって、楽しそうに話していました。

お菓子のレシピや、新しい畑の相談、ピクニックの計画、学校で楽しかったことを話したい子どもたち。

「エレナがいるだけでみんなが集まって、なんだか楽しい気持ちになれるね。」
「エレナには、なんでも話せるね。」
と、村の仲間たちがうれしそうに言うのを聞いて、だれよりも幸せな気持ちになったエレナ。

そのとき、のんびりやさんのモグラの赤ちゃんのムーが、こんなことをエレナに相談してきました。

「あのね、おともだちと、もっともっとなかよしになりたいの。」
「じゃあ、みんなで楽しいお話をしましょうね。」
とエレナはムーと手をつないでにっこり。

いつも仲間たちの笑顔のまんなかにいる、やさしい村長さんの誕生です。  

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