みんな大すきみつごちゃん

(ショコラウサギのみつごちゃん)

ショコラウサギファミリーのお家に、かわいいみつごの赤ちゃんがやってきました。
ちいさな赤ちゃんたちに、家族みんながもうむちゅう。
「今日はみつごちゃんがミルクをいっぱいのんだよ。」
「はじめてねがえりがうてた!」
元気にせいちょうしていくようすに、毎日大よろこびです。
「みつごちゃんのお世話はまかせて。」
とショコラウサギの女の子のフレアちゃんや男の子のココくんも、だっこをしたり、ごはんを食べさせてあげたりと、お世話のお手つだい。
赤ちゃんのクレムちゃんはそんなお姉ちゃんたちがうらやましくてたまりません。
「いっしょにみつごちゃんのおせわ、したいな。」

そこで、お母さんのテリーさんがみつごちゃんをおふろに入れているとき。
「おせわのおてつだいする!」
とみつごちゃんにおゆをかけてあげようとしたのですが、うまくできずに、気がつくとお母さんのエプロンはびしょぬれ。
「ごめんね。おかあさん。」
クレムちゃんはしょんぼりとバスルームを出て行きました。

すっかり元気をなくしてしまったクレムちゃんでしたが、そのつぎの日のことです。
なぜかきげんがわるく、ぐずりつづけるみつごちゃんに家族のみんながこまっていました。
すると、そんなみつごちゃんを見たクレムちゃんが、すぐに、
「あのね、おさんぽにいきたいの。」
と教えてくれたのです。

そこで、みんながみつごちゃんをベビーカーにのせておさんぽに連れだすと、たちまちみつごちゃんは、にこにこ。
ごきげんになりました。
「クレムちゃんのおかげね。みつごちゃんのきもちがわかるなんて、すごいわね。」
とみんなにほめられて、クレムちゃんもうれしそうに、にこにこ。
それからは、クレムちゃんとみつごちゃんはいつもいっしょ、大のなかよしになりました。

「みつごちゃん、おもちゃであそびたいよね。」
「ごほんよんでもらいたいね。」
とみつごちゃんに話しかけるクレムちゃんに、家族のみんなも、
「いちばんのおせわがかりね。」
とかんしんしています。
「みつごちゃんが、サッカーボールがほしいって。」
とクレムちゃんが言ったときは、
「サッカーボールがほしいのはクレムちゃんでしょ?」
とみんなで大わらい。
「えへへ」とてれながら、
(はやくみつごちゃんといっしょにサッカーやりたいな。)
と思うクレムちゃんでした。

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